バイクで旅をしていると、ただ街から街へと移動の為だけに走るだけでは面白くないので、走る事に意味をもたせるようになります。
例えば、「〇〇で夕焼けを見る」とか、「〇〇の先端まで行く」とか、です。
その為、必然とツーリング用の雑誌には朝日や夕暮れを見るのに最適な場所が掲載され、ライダー達は岬へと愛車を走らせるのです。

本州から北海道を目指すライダーが辿り着く場所、そこは青森県大間崎。そう、ここは本州最北端の地大間崎。
日本最北端の地である稚内の宗谷岬に行くのももちろんいいけど、本州最北端だって行っておきたいじゃないですか。
しかもここでは大間港-函館港間を結ぶ津軽海峡くフェリーが運航されているので、本州から北海道へフェリーで渡るのであれば、やはり北海道に行く前に寄っておかなくてはいけない場所なのです。
対岸にある北海道の汐首岬までは直線でおよそたった18㎞。

なお、親切な事に、大間崎にはライダーが寝泊まりできるようの簡易休憩所が設けられているのです。
私の記憶が確かなら、ここは誰でも無料で使用できます。いやーありがたい!大間崎の方々ありがとうございます。
ここでは硬貨を投入すると一定時間使えるコンロが中央にありますので、自炊までできちゃう。
私はやらなかったですけど、同じ日に泊まってたライダーの人は、どっかまでひとっ走りしてきて、大間のマグロの切り身を買ってきていました。
そう、大間と言えばマグロです。新鮮な大間のマグロが食べれて、徒歩で大間崎まで歩いて行ける。
私もこの簡易休憩所にはお世話になりました。2泊ぐらいさせてもらったのかな?
その簡易休憩所がこちらです。

大間崎で見る朝焼け。この時はもう11月初旬だったし、冷たい風がびゅーびゅー拭いていたので、めっちゃくちゃ寒かったです。
なのに、地元のおばあさんは、早朝からクソ冷たそうな海へと漁をしに入っていかれました。マジかよおばあちゃん!体に気を付けてね!

さすが、マグロ一本釣りの名所です。マグロ一本釣りのモニュメントが。

日本最北端だけあって、大間崎を舞台に歌が詠まれていたり、曲が歌われていたりします。

大間崎での夕陽。ここはとにかくカモメが多く飛んでいるところで、夕焼けに染まる空をカモメが悠々と飛ぶ様を眺めているだけで時間が過ぎていきます。
ただ、私が行った時はめっちゃ寒くてしかも風が強かったので、のんびり夕焼けを眺めるどころか、ガタガタ震えながら見てました。
どれくらい風が強かったかというと、三脚を立ててセルフタイマーで写真を撮ろうとしてた男性3人がいたんですけど、強風に煽られて三脚ごとカメラが倒れそうになったぐらい。
たっまたま三脚が倒れる瞬間に私が歩いて通りかかっていて、パッとキャッチできてカメラは壊れずに済みました。

さて、私が大間崎で2泊して訪れたかった場所があります。
それは、「仏ヶ浦」。
この時私は北海道ツーリングを終え、本州に戻ってきていたのです。
北海道を回っている時は、そこら中のライダーハウスやキャンプ場で他のライダーさん達と話す機会があり、その度にどこどこがよかったとか、あそこは行ったかとか、どうやって回ってきたのかなどの会話がなされました。
その中で、青森に仏ヶ浦ってすごい良い場所があると聞いたのです。写真を軽く見せてもらって、これは行きたい!と思いました。
仏ヶ浦は、大間崎から国道338号線を約16㎞南下したところにあり、車でおよそ24分。・・・とグーグル先生は言っておられます。

338号線から向かっていると、途中でその仏ヶ浦を展望できる場所があります。
これがその仏ヶ浦を上から見た景色。

木が茂っている山肌が海に近づくにつれ、木がなくなり岩肌になっています。
しかもなんか縦に筋が入っているように見える。

しかもこの時はちょうど雲の切れ間から陽が差し込んで非常に神秘的な景色でした。
きっと寒い中、奥歯ガタガタ言わされながら頑張って走ってきた俺へのご褒美だこの景色は。(そうでも思っていかないともうバイクで長距離走るのがしんどい)

次回は、実際にこの仏ヶ浦の中に入ります。


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