今回は中国の麗江という土地について、です。

「麗江」と書いて中国では「リージャン」と読み、ナシ族という少数民族の王都だった街であり、その古城が世界遺産に登録されています。

麗江は南の雲南省に位置し、大理石で有名な街「大理(ダーリー)」の隣です。
先日記事に書いた香格里拉は麗江の先にありますので、よかったらそちらもご参照ください。
失われた理想郷、中国の香格里拉①
雲南省の見所として、大理→麗江→香格里拉という流れはよく使われるルート。
もし成都から昆明などと北から南下してきたなら、昆明からバスなどで簡単に大理まで行けます。

なお、麗江と香格里拉の間には虎跳峡(こけいきょう、Tiger Leaping Gorge)という峡谷もあり、そこもなかなか見応えがある場所です。
虎跳峡に関しての記事はまた後日まとまり次第公開しますので興味ある方はお待ちください。

さて、私が大理からバスで着いたバスターミナルは世界遺産となっている古城エリアから少し離れた場所でした。
そこからバックパックを背負ってまずは宿を探して歩きます。大理で泊まっていたユースホステルで麗江にあるいくつかのユースホステルのビラをもらってきてあったのであとは見つけ出すだけなのですが、これがまた結構しんどい。
麗江は通常中国でよくあるような城壁に囲まれた都市ではないのですが、その代わり複雑に入り組んだ水路が張り巡らされており、まるで昔流行った立体迷路のような感じなのです。
宿はその立体迷路の中にある。
なので初めて訪れた際に立体迷路みたいな古城を重たいバックパックを背負って探して歩き回らなくてはならない。しかも階段はあるわ中国人観光客は掃いて捨てるほどいるわ気が付いたら同じ道に戻るわでもう大変。

路地はこんな感じ。こんなような路地が広大な土地の中にひらすら続く。



やっと宿を見つける事ができたらシャワー浴びるなりして散歩してみましょう。そしたらきっと景色が変わります。さっきまでは狭かった視界が今度はちょっと広くなる。
そして、歩いてるうちに気づくでしょう。「もう歴史的な景色はほとんど無いな」って。
現在の麗江はすっかりただの観光地になっていて、ちょっとお高そうなレストランや、同じような物が並ぶお土産屋ばかり。
まぁこれは麗江に限らずどこの都市も同じようなものですけど。
でもその歴史的な街並みが無くなるのも仕方ありません。
麗江は1996年に地震で大きな被害を受けてから復興したのもあって街並みが古いままではないし、自分達は経済的にも商業的にも発展しておいて、海外の一部の国や街には歴史的価値を遺したまま古いままでいてくれなんて無茶というもの。
それでもナシ族がまだ多く住む街ですので、庶民的な市場がまだ残っています。メインとなる小奇麗な通りとは打って変わって一気に小汚くて薄暗くてでも活気にあふれてるからすぐわかります。

世界遺産に登録されるのを記念して江沢民の署名が壁に刻まれています

その前には水車があって、ここはちょっとした玄関口というか広場になっています。

麗江は昼訪れただけではもったいない。夜の顔を見てみないと。夜は夜でまた賑やかになり、中国らしい赤い提灯がそこら中で煌々と光り、別の顔を見せます。
いや、別にいかがわしくなるわけではないですけど。
夜が更けた様子はまた次回という事で。




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