その時日本国内を旅してばかりだった私は久しぶりに海外へ出てみたのです。

当時はまだいわゆるLCC、格安航空会社はまだあまりありませんでした。私が購入したのは、シンガポールIn→バンコクOutの360日オープンチケット。最近はこういう買い方をする人は少ないかもしれません。私はビビりだったので、帰りの航空券が無いまま出るなんて出来なかったのです。それというのも、学生の頃初めてのバックパッカー旅をしたインドでカモにされた痛い記憶があったから。しかし、いくらか日本国内を野宿を繰り返しつつ色々旅した結果、なんとなく旅のノウハウが自分の中にできてきて、私はビビりながらも再び海外へ発つことにしたのです。

なんか、空港は一部の「許された者」しか立ち入れない的な雰囲気と、「この先に一体何が自分を待ち受けてるのだろう」という漠然とした不安と緊張とが混ざって、胸の奥がむず痒いのでした。

シンガポールへ行くにあたり、事前にやっておいた事は、安宿を探して場所を調べておく事だけ。やはりアジア圏なら、1泊1000円以下が望ましいところ。

バックパッカー旅につきものの、暗くて狭いドミトリー、半裸で寝る欧米人、効果があるのかないのかわからない天井のファン。

散歩してみましょう。イスラム教のモスクがありました。シンガポールには仏教のお寺、イスラムのモスクなどもあります。キリスト教の教会は見かけなかったですが、キリスト教系の新興宗教の集会の現場に参加してしまうという余計な機会がありました。その話は・・・、やめときましょうか・・・。

モスクの前には店が立ち並ぶ通り。

あ、マーライオン見ーつけ・・・あれ?二つある!?せ、背中合わせ・・・!?

こちらは大きい方のマーライオンのオケツ。なんかオケツに小さなトビラらしきものがありますね.

こちらはミニマーライオンの顔のアップ。どことなく気弱そうだし、吐き出す水の勢いも弱めです。

世界でも有数のビジネス街のビル群を背に誇らしげに水を吐き出し続けてます。ちなみに、私も知らなかったですが、Wikipediaによると、2009年の2月に落雷でたてがみや土台の一部を破損するということがあったらしいです。

仏教のお寺を訪ねてみたら、近くの公園で囲碁のような碁盤に興じるおじいさん達を見つけました。
私が覗きこんでも誰一人意に介しません。よほど集中してるようです。

よく見ると駒には、「兵」「卒」「馬」「車」「象」「炮(ホウ、ビョウなどと読むようです。あぶるって意味かな)」「相」「士」「将」などの漢字が刻まれてます。どうやら将棋に近いゲームのようですね。しかし、盤の中央には緩衝地帯があり、「漢界(?)」とか「〇河(?)」と書かれてます。どういう意味とルールがあるのでしょうか?
見た目がどことなく「Hunter x Hunter」で王がコムギとやってた軍儀のような雰囲気があってカッコイイ。
「ここだ・・・!! ここしかない!! 2-6-1 騎馬!!」つって。

これはどこだっただろう・・・。表の高級なレストランやバーなどが立ち並ぶ裏手には、こんな乱雑な空調の室外機とゴミ箱だらけの光景が。でも、華やかなだけじゃ物事やっていけないよな。ここシンガポールでも、例えば高級ブランド店ひしめくオーチャードストリートやクラークキーの華やかさの陰で、インド系の肉体労働者達が朝から晩まで工事現場で働いてるわけです。

そうそう、そうやってヤンチャしていまのうちに思いっきり遊んでおけよ、子供たちよ。あ、銅像だった。

そうこうしてる内に夜は更け、マーライオンはなおも水を素知らぬ顔で吐き続けるのでした。




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