沖縄での体験談を、内容とは全く関係ない竹富島で撮った写真を交えお送りいたします。
面白いかどうかは正直わかりませんが・・・。
だらだらと沖縄の竹富島を歩いて考える①
だらだらと沖縄の竹富島を歩いて考える②
だらだらと沖縄の竹富島を歩いて考える③
だらだらと沖縄の竹富島を歩いて考える⑤(おまけ)


<ジャンベを叩く青年>
沖縄本島の最北端を目指して北へ向かって自転車をこぎまくる日々の途中、私は北谷のあたりで野宿しようと思い、たまたま見つけたいい感じの広さの公園に自転車をとめたのです。
野宿する時はいつもその周辺に危険はないか念のため見回りをします。日本ですからたいてい何も危険なことはありませんが、荷物は自転車に積みっぱなしだし、完全に無防備な状態だしで外で眠るのですから確認しておくに越したことはありません。
そういう理由で公園をぐるっと見てまわっていたら、片隅で青年が楽器を演奏しているのを発見。
アフリカの民族が叩いているような太鼓だ。ジャンべという太鼓。
青年の真剣に練習する様を見て、邪魔をするのは申し訳ないなとは思ったものの、興味の方が勝ってしまい、私は声を掛けてみました。
「こんばんはー、ちょっと聞いててもいいですか」と。

青年は快くオッケーしてくれ、私はしばし聞いていました。
青年は見られたまま叩き続けるのが気まずかったのでしょう、「叩いてみます?」と私にジャンべを差し出してきました。
その時は私はそういう打楽器をほとんど経験したことがなかったので、「いやーやったことないし、えーでもそうすか?じゃあちょっとだけ」と触らせてもらいました。もちろんすぐうまく叩けはしませんでしたが、青年に教えてもらいながらいい体験をしました。
それで少し世間話もし、私が本州から自転車で沖縄まで旅をしていること、今夜はこの公園に野宿するつもりなことを伝えると、青年は「親もいますけどよかったら家泊まります?」と言ってくれました。
野宿は全く苦ではない、というかむしろ好きなので野宿でも良かったのですが、せっかくの厚意を無にするのもどうかと思いありがたく泊めさせていただくことになったのです。
青年の車は軽バンでジャンべを乗せるようにスペースが空けられていたのでそこに自転車を積み、自宅まで乗せてってもらいました。
自転車なら時間と労力がかかる距離を車はあっさり過ぎていってしまうので、なんか複雑な気分。
自宅へ着き、オヤジさんにも挨拶をして、部屋へ通してもらうとリビングにはケンタッキーフライドチキンが。
沖縄の人は客をもてなすのにケンタッキーを出すと聞いたことがあったけど、本当にケンタッキーが出てきました。

色々話を聞くと、青年はジャンべのバンドをやっていて、夢はジャンべの修行の為にアフリカに行く事だそう。
しかも、明日ライブがあるというではありませんか!
興味もあったし、家に泊まらせてケンタッキーまでご馳走になって「いいえ行かないですさようなら」なんて訳にはいきません、「ぜひ見に行く」と約束をし、その晩は就寝。
次の日、まずは昼過ぎにバンドのメンバーと練習するというのでそこにも顔をだし、広場で音を合わせる様を見学させてもらいました。
一度バラバラになり、私は自転車で移動をし、公園でバーナーとコッフェルでカレーを作って食べてからライブハウスへ。
その日のバンドはジャンべや民族楽器を中心としたバンドばかりで、どのバンドもめちゃくちゃ良かった。
本当にどのバンドもとっても印象深くて、それまでバンドとはボーカル・ギター・ベース・ドラムなどで成り立つものという私の既成概念を打ち壊してくれたのです。
その影響は今でも残っていて、いま私はジャンべを始め数々の民族楽器を趣味でやるようになったぐらい。
全部のバンドが沖縄出身ではなかったけど、あの雰囲気は沖縄の独特の風土も関係してるのかなぁ。
当時はまだ今みたいにSNSなんて無かったから連絡とってないけど、あの青年はアフリカ行けたのかなぁ。



<木の上の仔猫>
那覇の安宿でしばらくだらだら過ごしている時のこと。
その宿には住み込みで掃除や料理をする若者が数人ともう長い間泊まってる常連客と私のような新顔で連泊しているものなどがいて、夜には三線を引いたり人生ゲームをして遊んだりして毎日を過ごしていたのです。
ある夜、5人ほどで飲みに行き、ダーツをして遊んでもう明け方にほろ酔いで遊び疲れた状態で宿への帰り道を私達は歩いていました。
公園に差し掛かり、鉄棒で軽く遊んで笑っていたら、一人が「ねえ、なんかネコの声がしない?」と言うのです。
みんな耳をすましてみると、確かに微かなネコの鳴き声がする。しかも、とても不安そうな仔猫のような感じ。
手分けして声の出所を探していると、いた、大きな木の上の枝に登ったまま降りられなくなった仔猫が「ニャー」と繰り返しないている。
我々はどうやって助け出そうか相談をしたけど、道具も何もないので誰かが登るしかないという結論に。
小さい頃木登りが好きだった私が名乗り出て、木に登り始めました。

幸い幹や枝が割と太い木だったので、すんなり仔猫のところまでたどり着きました。
しかし仔猫からしたら、得体の知れない人間が迫ってきてるわけです。怖くて降りられないけどこの迫ってくる人間も怖いのでしょう、私が手を伸ばすとひっかいて抵抗します。万が一に備え下では友達が構えてはいますができれば飛び降りてほしくない。
スキを見つけて片手でガッと捕まえ、仔猫を脇に抱え、慌てないようにして木を下りてきました。
私が地面に仔猫を下ろすよりも先にパッと飛び降りた仔猫は素早く逃げだした。
しかし仔猫は走るのをやめクルッと振り返るとちょこんと座り、こっちを不思議そうに見ている。
おそらく助けてもらったことは理解してるんだなと思いました。それだけで私には十分でした。
いやー助けてる時は無我夢中だったけど、後から考えたら、酔っぱらってた訳だし落ちて怪我してたのは自分だったかもしれない。
落ちなくてよかった。仔猫も自分も。

<ハナクソ>
那覇のビーチ近くの公園で野宿している時、蚊が多かったので長袖を着て、顔の周りには生地の薄いシャツを巻いて蚊対策をして寝てました。
朝起きてふと鼻をほじったら固まったハナクソの中に蚊が閉じ込められているのが出てきてマジでビックリしました。
ちょうど鼻のところだけシャツの隙間があり私の鼻息にひょいっと蚊が吸い込まれて鼻水にからまりそのまま固まったのでしょう。
まるでジュラシックパークに出てきた琥珀に閉じ込められた蚊のようでした。

というか体験談の全てが公園がらみ…。どれだけいつも公園で過ごしてるんだか。ホームをレスした人か俺は…。

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