旅先で会った良い音楽、今回はK’NAANというアーティスト名をご紹介。

K’NAAN(ケイナーン)は、アフリカのソマリア出身のラッパーで、現在は主にカナダを拠点として活動している。

・・・らしいんだけど、私は長い間K’NAANをインド人だと思い込んでいた。
なぜなら、2010年頃にインドのバラナシという街を歩いている時に、K’NAANのアルバムのポスターを初めて目にしたから。

インドでただポスターを目にしたからってなぜインド人だと思い込むのかというと、インド人はインドの文化が大好きで、音楽聴くならインドの音楽だし、映画観るからインドの映画だから。
だから、CDショップの壁に貼ってあったK’NAANの顔を見たってインド人アーティストだと思って疑わなかった。

という訳で、K’NAANがインド人ではないと知った時はびっくりしましたよ。
どうりで、ポスター見た時に「インド人にしてはあか抜けてるなー」とは思ったんだよなー。(インド人達の中での『カッコイイ』という概念は、世界基準で見たらかなーりズレてる。)

では、なぜあの時インドのCDショップの壁にK’NAANのポスターが貼られていたのだろう?

その疑問は、後にわかった。
K’NAANの「Wavin’ Flag」という曲が2010年の南アフリカワールドカップの大会テーマソングの一つとして選ばれていたからだ。
きっとそれで販促用にインドでもポスターが貼られていたのだろう。

私がよく聴くアルバムは、2009年にリリースされた「Troubadour」というアルバム。
これに「Wavin’ Flag」も収録されている。

K’NAANの生い立ちを簡単に説明すると、K’NAAN自身はソマリア生まれだけど、自国の内戦の関係でアメリカに逃げ、後にカナダに移住したらしい。

まぁ、歌詞を聞き取れる訳ではないけど、何となく歌詞の内容はアフリカの悲惨な現状を歌った曲があったり、かと思えば世間をコミカルに風刺した歌があったり。

日本で平和ボケしてる私達が平和とか貧困をテーマに歌ってもこう・・・リアリティに欠けるものがあるが、実際に戦争や貧困を経験してきた人達が歌うと、説得力があるというか自然に受け取れる。

曲調は、ヒップホップなんだけど全然ゴリゴリじゃなく、軽い感じでとても聞きやすいし、メロディーが耳に残る。
声の雰囲気からして気さくなノリの良い人なんだろうなって気がする。いや、勝手な想像だけど。

ともかく、一度YouTubeでK’NAANの「Wavin’ Flag」を聴いてみていただきたい。

以前、同じくアフリカ出身のシンガーでImanyというアーティストも紹介したんだけど、ついでにImanyもよかったらどうぞ。

それでは、旅先で会った良い音楽、K’NAANでした。

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