新潟県は東蒲原郡の阿賀町津川地区で毎年5月3日に開催される「つがわ 狐の嫁入り行列」というお祭りについて、第二回目です。
どのように変わっているかは前回の記事を参照してください。
ちょっと変わったお祭り つがわ狐の嫁入り行列①

祭り自体は朝からやっているのですが、朝から夕方までの楽しみ方は出店での食べ歩きやイベント会場での歌謡ショーになり、メインイベントは何と言っても花嫁と花婿の結婚の儀です。
日が暮れた後、花嫁と花婿は行列を連れて川沿いに設置された特設ステージのような式場に腰を下ろします。
その特設ステージがこちらです。
後ろに見えるのが、かつて狐火が頻繁に見られたという麒麟山。

城山橋から眺めた様子。

特設ステージの正面あたりの階段には人一人分の幅で区切られて番号が付けられて特別観覧席になっていて、当日昼過ぎ頃から座席予約券が販売されます。一人1,000円。
別に座席に1,000円払わなくても広場から見えるのですが、私達は迷った挙句購入しました。
なぜかというと、1.メインイベントを見やすい位置から座って見れる、2.広場で場所取りしなくてもいいので、ギリギリまで行列が通りを練り歩くのを見る事ができる、3.お尻にひく銀マットをもらえる・・・、以上の理由からです。

何と言っても場所取りしなくてもいいってのがデカいですね。無料の場所でいい位置で見ようとしたら夕方頃から場所取りしていないといけない。でもそしたら花嫁含めて108名の行列を見る事ができない。
じゃあ一体何の為にわざわざ県外からこの祭りを見に来たんだって話になってしまうのでね。
あと、座席券購入者にはちゃんと銀マットが配布されるのが素晴らしい。2時間ぐらいものあいだコンクリの上に座って見るのは辛いですもの。
「つがわ 狐の嫁入り行列」はこうやって随所に来場者が祭りを楽しんで行ってくれるようにといった配慮がなされていて、とても好感が持てます。
これが座席券とお尻に敷く二つ折り銀マット。

さあ、17時、通りにアナウンスが流れ、花嫁が住吉神社を出発すると知らせています。待ちに待った行列が始まりました。
来ました!小さな子供から大人まで、全員がキツネのメイクになっています。
けれどすごい人だかりでよく見えん・・・。

こんな時に備え持ってきておいた望遠レンズが役に立った。
ちょっとうつむき具合で緊張してるのかな?と思いましたが、どうやら全体的にこんな雰囲気でした。
おそらく、あくまで主役は花嫁だからでしょう。道端の人に手を振って答えてるのは花嫁だけでした。
この辺りは実に日本的。
これがもしブラジルとかだったら逆におめでたいんだからみんな腰振って踊りまくろうぜ!ってな感じになるんだろうけど。

たぶん花嫁と花婿の親族の方々。宴会した後に絶好の位置から行列を見ることができるみたい。

衣装や小物は手が込んでいていい感じです。

途中、行列は足をとめ、仲人の紹介と園児によるお祝いの踊りが行われます。
まぁ仲人はともかくとして、園児の踊りは非常にかわいくて一見の価値ありです。
問題は、人気があるのに狭い通りで行われるために、いいポジション取りが困難な点。
片側の歩道からしか見られないのに、歩道が狭いんです。その上園児の家族関係の方々がかなり早い段階から場所取りしてるので、端っこの方しか空いてない。
私も人だかりの頭の隙間から何とかギリギリ見えたぐらいでした・・・。



そして行列は城山橋に辿り着きます。
橋の反対側には花婿が待っていて、やっと花嫁と花婿が対面します。
観客は橋には近づけないので、私も予約してあった席に座り、橋での様子を見守りました。
なかなか幻想的なシーンです。

行列一行はステージの方に下りてきて、それぞれの位置にスタンバイします。

村長に導かれ、花嫁と花婿もステージに着きました。いよいよ式も祭りもクライマックスです!

・・・というところで、今回はこの辺で。次回へ続きます。



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