ちょっと前に日本国内を少し旅する機会がありまして、その時に「また行きたい場所」をいくつか訪れたのです。
その中の一つに、兵庫県の余部橋梁があります。
余部橋梁とは、兵庫県美方郡香美町香住区余部に位置し、山陰本線の鎧駅 – 餘部駅間にある橋梁のこと・・・って、イチから説明するのはアレなので、過去記事をご覧ください。
今はもう見る事ができない余部鉄橋①
今はもう見る事ができない余部鉄橋②
今はもう見る事ができない余部鉄橋③
過去記事をわざわざ読むのがアレな人向けに簡単に説明すると、鉄骨で作られた余部鉄橋が諸事情によりコンクリの柱で作られた橋に架け替えられることになったのを知った私は自転車で日本をまわってる時に余部鉄橋を見に行ったという話。
在りし日の余部鉄橋はこんな感じです。
このように、機能美を備えた鉄橋だったのですが、昭和61年に日本海から吹きつける横風による列車の落下事故が発生してしまったこともあり、安全性の確保のために架け替えが行われたのです。
2007年3月から架け替え工事が始まり、2010年8月に架け替え工事が完了しました。
2008年に私が訪れた時にはもう既に架け替え工事が進んでいて、コンクリの柱が地面からタケノコのように伸び始めているのがわかります。
で、時は流れ2017年。完成した余部橋梁はまだ自分の目で見ていなかったので、再度訪れてみました。
下から見るとこんな感じです。
正直、鉄橋と比べると、趣が無くなったと言わざるを得ません。けど安全が最優先なので趣などと言ってる場合ではないですね。
ところで、この写真見て、何か気づきませんでした?え?写真の構図が悪い?いや・・・そういうカメラの腕の話ではなくて・・・。
もっとよく見て。橋が真っ直ぐじゃなて最後くいって曲がってるでしょ?そっちそっち。
余部橋梁の下には道の駅あまるべがあって、余部鉄橋についての情報などが展示されています。なぜ橋が真っ直ぐじゃなくて少しカーブしてる部分があるのかは、道の駅の中で流れている架け替えの様子を伝える映像を見ればわかります。
私は、その映像に見入ってしまって、働くお父さん達の英知と技術にうっかり感動してしまった。新しい橋梁が回転してねじ込まれる様がすごくてうおおおぉぉーっ!ってなりました。
余部鉄橋の歩み。パネル8枚程に渡って余部鉄橋の歴史が写真と共に解説されています。
鉄オタではないけど個人的に余部鉄橋が好きな私としてはこういう展示を読むのも楽しかった。
うおお、これは鉄オタじゃなくてもテンション上がる!
クオリティ高っ!
こんなのもあります。
さっきの模型はクオリティ高かったのに、この撮影用パネルの絵の雑さといったら・・・。さっきまでのクオリティどこ行ったんやねん。
これは・・・灰皿・・・なのか・・・?
ところどころ雑なままほったらかしなのはまぁご愛嬌ということにしとこうか。
建物の中では様々な余部鉄橋グッズが売られていました。
余部鉄橋は現在は空の駅として一部保存され、活躍しています。このレールは本線の横に設置されているだけで電車通りませんので、安全に気軽にスタンドバイミー気分できます。
最後は道の駅の飲食コーナーで腹ごしらえ。
美味しそうなのが色々とあったけど、結局これにしました。
こうして、余部鉄橋は無事新しく架け替えられました。もうこれで列車の落下という悲惨な事故が二度と起こることはないでしょう。
合掌。
今はもう見る事ができない余部鉄橋①
今はもう見る事ができない余部鉄橋②
今はもう見る事ができない余部鉄橋③
坂と路地とネコと。尾道を歩く①
旅の一コマ <廃墟ドライブイン大仏亭でちょっと恐怖体験>
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