日時 2013/05/05
場所 ウズベキスタン ヒヴァ
F値 8
露出時間 1/125
すれ違いざまに、その鮮やかさに目を奪われ、慌ててカメラを構え、シャッターを切ってその美しさに心奪われた。
場所は中央アジアのウズベキスタン。ヒヴァという名前の町。
そのヒヴァには、イチャン・カラと呼ばれる城壁に囲まれた区域があり、中にはモスクが点在している。
地面も城壁も土レンガでできていて、基本的に町全体の色が地味な土色なので、モスクの装飾のブルーが際立つ。
そんなヒヴァの町はずれをカメラぶら下げて散歩していたら、ベビーカーを押して歩く一人の女性とすれ違った。
視界一杯に広がる土色のレンガの中で一際目立つ全身を赤系の色で統一されたファッション、そしてブルーのベビーカー。
な、なんてオシャレな奥さまとベビーカーなんだ・・・!
奥さまのファッションはきっとウズベキスタンの伝統的な衣装を現代風にアレンジしたような格好なのだろう。めっちゃ似合ってる。
そしてベビーカーの形はどことなく中世の時代のようなデザインでこれまたカッコイイ・・・!
遺跡でありながら現在でも居住区として現存するイチャン・カラの城壁をバックに、赤と青のコントラスト。
まるで流行とかブランド品とかの存在すら知らないかのような凛とした造作。
きっとこの奥さまからしたらいつもとなんら変わらない日常だったのだろうが、異邦人の私からしたら全くの非日常の風景だった。
本当にこの一瞬は現代ではなく中世かのようだった。
もちろん迷い込んだのは自分の方だ。
早々に欧米文化を取り入れ、経済的な発展を手に入れた日本は、代わりに何か失っているのだろうな。
でも逆に日本が手にした経済的な発展を追い求めている国がたくさんあるのだから、結局はないものねだりなのかもしれない。
全ての国が西側諸国のベクトルに追随するのではなく、それぞれの国の文化やベクトルをできるだけ長く保っていって欲しいと勝手に思う。
もし十年後またヒヴァを訪れる事があったら、ぜひまた中世に迷い込みたいものだ。
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