上の写真はベトナム北部にあるハロン湾の岩山の写真です。
3階建ての船に比べてみるとよくわかるけど、めちゃくちゃ高いでしょう。ビルで言ったら、何階建て?ヘタしたら30階建てぐらいありそう。
ハロン湾でのクルーズでは、こういった山々の間を船で抜けながらディナーを食べたりビールを飲んだりして過ごすわけです。
ハノイの様子や私がツアーに参加した時の様子などは前の記事を参照してください。
気分はパイレーツオブカリビアン? ベトナムのハロン湾①
気分はパイレーツオブカリビアン? ベトナムのハロン湾②
気分はパイレーツオブカリビアン? ベトナムのハロン湾④
気分はパイレーツオブカリビアン? ベトナムのハロン湾⑤

ところで、下の写真。船がクルーズしてる写真。私はこの風景に似た場所を知っています。

もし今回のハロン湾シリーズの記事の前に書いた中国の阳朔という街の記事をご覧になった方は見覚えがあるのではないかと。
え?そんなの見てない?そうですよね。わかります。こんなカビ臭い地下ブログなんて読んでくれる人は滅多にいないですものね。
大丈夫です。そんなアナタの為に阳朔の記事を改めて読まなくても比較できるように写真を並べて置いておきますから。
でも一応その阳朔の記事へのリンクも貼っておきますね。
山水画のような景色を求めて 中国の阳朔へ②

下の2枚の写真を見比べてみてください。
上がベトナムのハロン湾の写真。下が中国の阳朔の写真。岩山の感じがよく似てると思いませんか?
もっとあります。

ほら、そっくり。
両方とも、そびえたつ岩山がまるで自分を取り囲むようにして連なっている。
これは一体どういう事なのでしょうか・・・。ただの偶然?


答えはまぁシンプルで、桂林からハロン湾あたりまでは、地質学的に同じなのです。
Wikipediaからの文章を引用すると、「地質学的には北は桂林(中国広西チワン族自治区)から、南はニンビンまでの広大な石灰岩台地の一角である。」とのこと。
ちなみにニンビンというのはハロン湾よりもっと南のベトナムの町です。ビーチがあって、なぜかロシア人がたくさん観光にきてます。
ロシア人は置いといて、今度はグーグルマップから位置関係をトリミングして見てみましょう。

上の赤マルで囲ったのが桂林で、左下の赤マルで囲ってピンが刺さっているのがハロン湾。
直線距離でざっと600~700㎞ぐらいは離れていそうなこのあたりにかけてが広大な石灰岩台地の一角だとは・・・。相変わらず地球ってすげぇぜ。

・・・という事は。阳朔のあたりは、たまたま地上に出てるだけで、ハロン湾のあたりはたまたま海の中で岩山の先っちょだけが出てるだけということみたいだ。上がベトナムのハロン湾の写真。下が中国の阳朔の写真。

もしこの先マスメディアがよく警鐘を鳴らす地球温暖化などの結果、海水面が上昇して中国大陸の一部が海に沈んでしまったとしたら、阳朔も今のハロン湾のような景色に変わってしまうのかも。
これも上がベトナムのハロン湾の写真。下が中国の阳朔の写真。

石灰岩でできた大地は雨や川など水の浸食を受けやすく、鍾乳洞などが形成されやすいようですが、ハロン湾にもあります。
私もツアーのコースに一つ組み込まれていたので行ってきました。その様子は次回にしようかな。
上がベトナムのハロン湾の写真。下が中国の阳朔の写真。

とにかく、中国の桂林から阳朔方面に下り、ベトナムに国境を渡ってハロン湾を船でクルーズすれば、ここら一帯の広大な石灰岩大地の陸の景色も海の景色も堪能できるという訳です。
学生の頃、理科、特に地理が好きだった方はぜひ。
上がベトナムのハロン湾の写真。下が中国の阳朔の写真。

別に地理が苦手でも構いません。
映画が好きだったら、ここに来ればジャック・スパロウになったように気分に少しなれます。
気分はパイレーツオブカリビアン?

あー、良かった。阳朔の記事を書く前からこの阳朔とハロン湾の地質学的な話を記事に書きたかったので、やっと書けてホッとしました。
私のハロン湾でのクルーズはまだ続きます。次回もお楽しみに。



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