今回はバラナシのガートの様子を軽くご紹介。
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前回の記事でも触れたけど、ガンジス河の西側に街が形成されていて、川沿いにはガートと呼ばれる沐浴をするための場所が6.4㎞に渡って続いている。
水かさの変化に対応できるように、ガートは階段状になっていて、雨季でも乾季でも河の水をすくえるようにできている。
沐浴は朝日に向かってするのが良いとされているので、ガートは河の西側にのみあって、必ず東を向いて沐浴できるように作られている。
街が作られるにあたり、基準がお祈りのやり方に基づいてあるところが素晴らしい。
建物も水かさの変化に対応できるように、えらいこと土台が高くできている。
おかげで、ガートを歩き回る時は何回も急な階段を行き来しなくてはいけない羽目になるのだ。
さらにそこら中に宿の宣伝や、宗教画的なペイントなどが描かれている。
かなりクオリティーが高いペイントがたくさんあって、それらを見ながら散歩するのもガート散策の楽しみのうちの一つだ。
出た。インドを代表する動物と言えばやはり牛。
牛は本当にどこでもいて、道路をふさいでしゃがみ込み渋滞の原因になるなんてこともある。
牛を殺したり食べたりはしない。基本的に牛の思うがままにさせている。
なぜそこまで牛を大事にしているかというと、ヒンドゥー教にはまるでアイドルグループかのようにたくさんの神様がいて自由に好きな押し神様を選んで信仰してもいいのだが、その神様の面々において最も重要かつ人気あるシヴァという神様が牛に乗っているのだ。
なので牛はシヴァ神の使いとして大切にされている。特に白い牛は。
ただ、水牛は別で、食べる地域もある。
私は南インドの方で水牛の肉が使われた料理を食べた事がある。
けど、筋張っててあんまりおいしい肉ではなかった。
牛の方も人間が何もしてこないのをわかっているのか、とってものんびりしている。
もはや無我の境地。
というかやる事なくて暇そう。
寒い時なんかは、路地でたき火してるインド人がいると(こんな狭い路地でたき火をする時点で驚きなのだが・・・)、野良犬や野良牛が温まりに寄ってくる。
そしてインド人達は全く意に介さない。
本当に、インドの日常は面白い。
次はガンジス河で見られるインド人の日常風景。
これ、見ての通り、洗濯屋なのです。
ガンジス河の水質は、世界で最も汚染された河の一つ。・・・にもかかわらず人々はその水に頼って生活している。
ガンジス河の水で顔を洗ったりお祈りをしたり、こうして洗濯したり、時には飲んだりと。
洗濯のやり方は、衣類を河に浸して洗剤をつけて、平な岩に叩きつける。ひたすら叩きつける。これだけ。
間違っても自分の服をそんな風に洗ってもらいたくはないです。
しかもそのまま地面に置いて乾かすとか。
んーでもちゃんと規則正しく並べてるし色合いも鮮やかだから・・・いいよ!
仕事の途中でヒザを抱え一点を見つめるインド人。
どこか哀愁が漂っている。
ガンガー(ガンジス河)の傍で生活できることを幸せに感じているのだろうか。それとも洗濯屋のカーストから逃れられないまま生きる一生に絶望を感じているのだろうか。
インドでは貧しい家に生まれた子供達は小さい頃からたくましく働く。
お父さんの手伝いをしている少女に、「いいわね、日本人はお気楽で」と思われていそうで少し心苦しい。
ガートにはところどころにこうしてお祈りをする場所もある。
祭壇的なものの右下にある、水滴の形と丸い円柱の組み合わせのシンボルはリンガといってシヴァの男根を表している。
バラナシに来たら、一度はボートに乗ってみよう。地方から来たインド人もよく乗っている。
一艘あたりいくらという料金なので、宿などで知り合ったバックパッカー達を誘って何人か集めれば一人当たり安くなるし、良い思い出になる。
結構な人数が乗れるので、10人ぐらいは余裕だ。
値段は漕ぎ手と交渉次第。
ボートから見るガートはまた趣があって面白いのだ。
次回は、そのボートからの景色をご覧いただきたいと思います。
興味あれば是非。
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